周辺を取り込む 事務所併用住宅



土地探し期間 H20. 8 〜H21. 3
設計期間   H20.11 〜H21.11
施工期間   H22. 2 〜     6



施工者 特命(相見積リせず)+ 分離発注




街中の景観に納得がいかず、半年以上土地探しを行った。
はじめて見たときには、岡山の市街地近郊にもこの様な
場所があったんだ。と喜びを感じた。建築の仕事をして
10年が経ち、住むことの本質が少しずつ見えてきた。


ここに住みたい


土地を見つけてから1年掛けて設計に取組み、プランも
決まっていた内容を大幅に修正して完成にたどり着いた。


予算は十分にあるわけではなかったので、無駄なものは
そぎ落とし、将来変更がしにくい部材に予算を振り分け
た。予算から考えると27坪程度に抑えたほうが良い。
しかし、細長い敷地の中でボリューム感をもった安定感
ある外観にもしなければいけない。最終的には32坪の
広さを確保し、各部材の数を厳選しコスト調整を行った。


いざできあがってみると、何度も頭の中でシミュレーシ
ョンをしていたのでスムーズに新しい住まいでの暮らし
に慣れることができた。それ以上に、手付かずの外部を
どの様に仕上るのか楽しみのほうが大きかった。


入居して1ヶ月は照明が殆んど無かった。それは、住み
ながら整える良さを感じることとなった。カーテンも1
ヶ月以上本当に必要かどうか吟味して取り付けた。


新築の建物はどの様な形式であってもきれいなことは、
当たり前。私個人は新築の状態より、10年以上経って
更に深みが出る建築になるかどうか。時間が教えてくれ
ることが楽しみのひとつ。時間が経過しても暮らす喜び
を感じる家に。20年後もこの家が良かったと実感でき
るように。


今までの暮らしの中で必要なかった便利だといわれる物
は採用に至らなかった。必要無いから。それよりも、空
間の魅力と周辺の環境を取り込むことのほうが重要だっ
た。


この住まい兼事務所では、クライアントの方にいつも伝
えている暮らし方の実践状況全てを見ていただく場にし
たい。発想の拠点として、人の交流も活発に行える人を
招く建築に育ててゆきたいと思う。



使用材料

構造 ベタ基礎 + 柱状改良8m
   木造軸組工法 柱:桧、梁:地松(小屋梁:米松)

屋根 ガルバリウム鋼板 0.5寸勾配
   樋 同材

外壁 杉ブラシ掛けの上、塗装仕上げ
   モルタル 漆喰仕上げ

開口部 アルミサッシ、木製建具

床 墨入りモルタル仕上、ミモザ無垢板張、モザイクタイル貼、
  唐松柿渋塗り

壁・天井 防汚EP塗装、漆喰クリーム、土佐和紙、唐松、ステンレス

造作 キッチン、便所キャビネ、ミラーキャビネ、ポスト

設備 置き型浴槽、電気温水器

 ※ 木部塗装工事全般、デッキ工事は施主本人施工(コスト考慮)


建築概要

市街化調整区域、浄化槽区域、水道新規引込み要

開発許可

敷地面積 210.79u(63.7T)
延べ床面積 106.22u(32T)



施工予算内訳


 仮設工事    50万円
 基礎工事   130万円
 木工事    630万円
 建具工事   160万円
 板金工事   110万円
 左官工事    70万円
 給排水工事  190万円
 電気工事    80万円
 造作工事    55万円
 塗装工事    90万円
 雑工事     60万円

 諸経費    130万円


 施工費計  1755万円
 消費税     87.5万円


施工合計  1840万円


その他 特殊工事

 基礎補強費   80万円
 浄化槽7人槽  65万円
 外構工事    30万円
 水道引込+負担金
         55万円   

 合計     230万円


 照明器具費用  20万円
 カーテン費用  20万円


施工費総合計
      
2,110万円(税込)

(下記は自分達で行ったため
 生じませんが、業務として
 受けた場合の参考金額。)
設計監理費


 設計・監理費 185万円
 (構造設計費込)
 開発許可・確認申請費
         45万円

設計監理費合計 
       230万円

 



東面


1階内観


階段


2階東窓より



2階東窓より


2階南窓


2階南窓より



南面


玄関ドアに写る